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1948年(昭和23年)「エスクワイア」誌は、折り込みにしたファッションページに大々的にボールドルックを発表した。
これは、戦時中の耐乏生活の反動ともいえるもので、生地をたっぷり使い、スーツのラペル(下衿)が極端に広く、肩を張らせ、ウエストをシェープして、スラックスの幅も広いという文字通りのボールド、つまり大胆な、目立つルックだった。
合わせるアクセサリーにしても、ワイシャツはワイドスプレッドで、これにウインザーノットの太いタイをしめ、ブリム(つば)の広い帽子をかぶる、という男性的スタイル。
しかし、このボールドルックも2年と続かなかった。
1950年、北朝鮮が38度線を破って、韓国に攻め込んでくると、日本に駐留していたアメリカ軍は、マッカーサー元帥の指揮の下、一斉に出動したが、この年「エスクワイア」はアメリカ保守化に合わせて、スーツの上着の肩幅を1インチ、ラペル(下衿)を3/4インチ切り取ってスリムにした"ミスターT(ミスターTRIM
LOOKの意味)"を発表した。
この"ミスターT"は、これ見よがしのスーパーマン・スタイルの"ボールドルック"とは正反対に、ナチュラルショルダーのストレートハンギングで、アクセサリーにしても、タイの幅も帽子のブリムも狭かった。ここにアイビーリーグルックの登場する素地が出来たのである。
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