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Shiro Itoh’s Archives-(4)-3

☆レジメンタルタイとナロータイ

「ウエンブリー・インダストリーズ」というニューオリンズにあるかなり大きなネクタイメーカーの一デイビジョンに<レシリオ>というブランドがある。
この<レシリオ>は、始めネクタイだけだったのが、最近ではシャツやセーターやスラックスを作り始めた。ニューヨークオフィスは、あの有名なエンパイヤーステートビルにあり、何階だか忘れたが、筆者もたずねていって、マネージャー氏に会ったことがあった。
この<レシリオ>は、トラディショナルファンの間で非常に有名である。 というのは、どんなにヨーロッパ調が全盛の時でも、ほんの僅か、 幅を広くしただけで、まったく流行に迎合した姿勢は見せずに、自己のポリシーを貫いていたからだ。
こんなことをいうと手前味噌になるが、私自身も、「マクベス」というトラディショナルウエアのメーカーを持っている。このメーカーも、ピュア・トラディショナルをポリシーとしていただけに、2?3年前、ヨーロッパ旋風が吹き荒れた時には商売とポリシーの間にはさまれてまったく同じ苦労を味わった。 その意味でも、<レシリオ>の方針は、高く評価したいのである。
 話は横道にそれてしまったが、この<レシリオ>から、バッキンガム・レジメンタルスという名称で、典型的なレジメンタル・ストライブのナロータイが発売されている。価格は12ドル50セントである。
 ナロータイといえば、その最右翼は、一度本誌にも紹介したことがあるが、やはりこの「ウエンブリーインダストリーズ」の一デイビジョンだが、タイのナロー化を見込んで、いち早く発表されたものに<ラゾー>と呼ぶ一群がある。これは、幅3インチ3/8という細さ、値段もヤングの手の届く、7ドル50セントという安さだが、これらを見ても、ネクタイは、本格的に、ナロー化時代に突入したことは確かである。写真が それ。

 
 
☆ピンホールカラー・ドレスシャツ

ロスアンゼルスの町はずれのグランドアベニューに「ブライアー」というあまり大きくはないが、なかなかシャープな物作りをするタイメーカーがある。
オフィスのカーペットがタータン・チェックで、社長の乗っている車がシルバーグレイの、英国のジャガー、そしてナンバープレートは、アメリカでは特別に金を払えば付けられる仕組みになっているのだが、<BRIAR 1>という自社の名前入りだったのが記憶に残っている。
このブライアー社の広告が面白い。というのは、この写真の上方に昔風のピンホールカラーにカラーピンを止める、これ専用のタイを打ち出しているからだ。
ドレスシャツでは、アイビーリーグ・ファッションのカムバックと共に、このような、ピンホールカラーのものの売行きには最近、目を見張るものがある。
これにはさっそく便乗して、専用タイを出すとろなどさすがである。値段は、英国風のピンストライブのタイが8ドル50セント、シルバーまたはゴールドのカラーバア(カラーピン)が4ドルである。
 
   
     

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